昨年ドイツの ebay で何種類かの20cm フルレンジ・ユニットを興味を持って購入
しました。その中で1937~38年製と表記のあったのが Telefunken の励磁型です。
初めての励磁スピーカー、いやはやそのスピード感と歯切れの良さに感心して
いたのですが人間同様にあちこち劣化が始まり気になり出しました、特に
エッジです。表からは分かりませんがエッジに発生したクラックを裏から和紙
で補修してます。
このままオリジナルのまま生涯を共にするかまたは一気にエッジを作成するか・・・・・・
やはり自作することでいろいろ参考資料をあたりました。
材料は基材となる ナイロン風呂敷、網目の荒いカーテン生地です。
芯材は建築現場のシーラント下地材を半割にしました。
画用紙に図面を描き両面テープでウレタン材を固定し生地をのせて接着します。
上が研ぐ前のナイフで下が研いだ後です。切れが全く違います。
これにシリコンシーラントをガンを使って被せて行き調整は腰のある筆で。
多少希釈した方が良いと他の方のコメントもありましたが僕はそのままの方が良いと
思います。
一番の問題は Telefunken のコーン紙にナイフを入れる時でした。やはり躊躇します。
現在結構鳴ってくれているのになにもナイフを入れなくても・・・・・・
でも思い切ってカットします。
ここで重要な事の一つにカッターナイフを砥石入念に研ぎました。
芯材であるウレタンを切った時に通常の刃ですと断面がギザギザになり旨く
画用紙に不陸なく固定できませんでした。
研いだ後はビックリするほど軽くきれました。そこでコーン紙も同様にしっかり
研いでから潔くカットしました。
もう後はフレームとギャップののクリーニングをしてから接着するだけですね。
コーン紙とエッジにシリコンを塗って芯を見ながら優しく被せます正面からみますと少々歪みがります。
そして今朝視聴しましたところボイスコイル・タッチもなくチャンと鳴る事を確認
しましたので夜まで待ちます。24時間以上乾燥させれば大丈夫でしょう。
3種類試作し網目のあるカーテン地が一番出きが良かったのでこれにしましたが他
にも良い材料があるかも知れません。